環 境  ENVIRONMENT

「持続可能社会形成に向けて」
STUDIO CUBE 建築研究所  所長 奥村尚史さん
 46億年の地球の歴史と比較すれば人類の歴史はほんの一瞬の事象にしかすぎない。しかし、その中で近年の環境の変化には著しいものがあります。エネルギー消費と人口の急速な増加により、人間の活動が地球の自然環境の限界をこえようとしているのです。
現在、世界中で使用されている科学物質は10万種類以上あると言われており、その中で特に毒性が高いダイオキシン類(4塩化ジぺンゾフラン、コプラナPCB等)は青酸カリの千倍の毒性があり、人類や生態系に影響を及ぼしています。自然界にはそのような有機塩素系化合物を合成する動植物はいないのです。今、わたしたちは現在の放射系社会から脱却し循環系社会へと如何に変化させていくのかを問われているのです。

  福 祉  WELNESS

「介護保険が始まって」
サラダ介護 福祉住環境コーデュネーター・介護ヘルパー 鈴木登志樹さん
 介護保険施行前は保険料が重すぎる、福祉の後退だ、などいろいろと批判のあった介護保険制度であったが、一年を経て利用者から概ね理解が得られている。行政措置による介護支援制度から費用を一部負担する社会保険制度であり、個人・家族だけの力でなく社会全体で支えていこうとするものである。従来の租税による公費方式では措置として行政がサービスの内容又は対処を決めていたが、この保険制度ではサービスの選択を利用者または家族が決め、契約の上で実行し提供されるシステムである。利用にあたっては保険料を負担しているがため、心理的な抵抗が少なくなったと思われる。もう一方では行政単位(一部では広域)で施行され、地方分権型社会への移行も意義のある制度として期待されている。地域格差があるもののサービス内容も問われ、市、街等の独自性を発揮する制度でもある。何れにしても2003年の障害者福祉及び2005年介護保険制度などの見直しを含め、地方の役割が始まったばかりであります。

  教 育  EDUCATION

「野並子どもの村から…」
野並こどもの村 代表 加藤邦子さん
 村は16年目を迎えました。時を経て、時間を費やし、子ども達が育ち、この村から巣立っていった子ども達を見守ってきた経験から、今の教育システムに対し、ずっと疑問に感じてきました。教育については多くの方が教育を改革したいという意見を述べておられます。このことを考えてみますともう今の教育制度では子ども達は嫌だと言っているとしか思えません。
ひとり一人の子どもの身丈にあった教育環境とは?それではどんな方法がいいかといいますとそれは子ども達、親たちによって千差万別だと思います。アメリカでも公教育にいくらお金を使ってもよくならなくなってから、クリントンそしてブッシュ共にチャータースクール制度を進めています。緩やかな設置基準で学校設立の自由を認め、地域に根ざし、地域にあった子どもの目線から自主的に運営しながら、公費補助をし、中身に口出しをしない国が現にいくつかあります。私は今、政治に教育の場の選択の自由の権利を子どもと親に認めるための法改正を求めています。わたしたちで是非、改革の第一歩を歩き出しましょう。

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